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銀行印の役割とは?実印・認印との違いや紛失した時の対処法を解説

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印鑑は大きく分けると「銀行印」「実印」「認印」の3つに分類できます。それぞれどのような役割があるのでしょうか。また、印鑑を作成したり管理する際にどのような点に気を付けるべきでしょうか。本記事では「銀行印」にスポットをあて、役割や用途、よくある質問を紹介します。

目次

私たちが普段使っている「印鑑」には、いろいろな種類があります。大きく分けると「銀行印」「実印」「認印」の3つに分類できますが、それぞれどのような役割を持っているのでしょうか。本記事では「銀行印」にスポットをあて、役割や用途、作成する際の注意点などを紹介していきます。

銀行印とは?

銀行印とは、銀行や信用金庫などの金融機関で口座を開設したり、公共料金の口座引き落としの申し込み、窓口で現金を引き出すときに利用する印鑑のことです。届出印や届け印とも呼ばれています。個人だけでなく法人として口座を開設するときも金融機関で印鑑を登録することになります。金融機関ごとに登録を行うため、複数の銀行印を持つことも可能です。

最近ではインターネットバンキングなど印鑑の届け出が不要な金融機関もありますが、取引やサービスが限られる場合があります。例えば、インターネットバンキングはオンラインで残高を閲覧することになりますが、閲覧可能期間が制限されるケースもあるので注意が必要です。

「銀行印」「実印」「認印」の役割と違い

印鑑は、大きく分けると「銀行印」「実印」「認印」の3種類があります。それぞれどのような役割があり、どのような違いがあるのでしょうか?

銀行印は金融機関に預けている現金などの財産を守るため、本人かどうかを確認する役割があります。銀行印の登録に年齢制限はなく、親権者が代理人として子供のために銀行口座を作る際に登録を行うことができます。

一方、実印は住んでいる市区町村に登録した公的に認められた印鑑のことです。不動産取引や住宅ローン、遺産相続などの法的手続きの際に使われ、「印鑑登録証明書」と合わせて登録されている実印かどうかの証明を行います。登録は原則的に一人一本で、15歳未満は登録ができません。

認印は登録や届け出の必要がない印鑑です。そのため法的な効力は実印ほど強くなく、書類に対して確認の意思表示を示すために使われます。荷物を受け取るときや、ビジネスシーンでは確認印や決裁印として日常的に使われています。

実印と認印の違いについては、『実印」と「認印」の違いとは?知っておきたいハンコのQ&A』で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

おすすめ記事:サインレスでもOK?荷物受け取り時に印鑑やサインがなくても問題ない理由

銀行印はどうやって作る?銀行印を作成する際の注意点

では、銀行印はどのように作ればいいのでしょうか。以下、銀行印を作成する際の注意点を紹介します。

1. 既製品やキャラクターものは要注意

銀行印は、本人を照合するために登録する印鑑です。印鑑自体は100円ショップや文具店などで手軽に買うことができますが、手に入りやすい価格帯の印鑑のほとんどは大量生産されたものです。そのような印鑑を銀行印とすると、多くの人が同じ印鑑を使うことになるため印鑑照合の意味がなくなってしまいます。そのため、銀行印として認められないこともあります。同様の理由で、キャラクターが彫られた市販の印鑑も登録できないことがほとんどです。

また、最近では「銀行印として登録できる」とうたった絵柄入りのオーダーメイド印鑑も人気ですが、金融機関によっては断られる場合もあります。

2. ゴム印など変形しやすい素材の印鑑はNG

ゴム印など劣化しやすい素材は、年数が経ったり使用頻度が多かったりすると登録した時と印影が変わってしまうので、基本的に銀行印として使用することはできません。材質は木材やチタンなど、耐久性のあるものがよいでしょう。

上記2つの注意点は一般的なルールとなり、金融機関によって取り扱いが異なります。事前に登録を予定している金融機関に確認することをおすすめします。

銀行印に関するよくある質問

銀行口座を開設するために銀行印を登録するカップル

Q1. 銀行印はどんな印鑑でも登録できますか?

ゴム印など劣化しやすい素材で作られた印鑑は、基本的に銀行印として登録することはできません。木材やチタンなど、耐久性の高い素材の印鑑がよいでしょう。また、100円ショップなどで市販されているような大量生産されている印鑑は、照合が難しくなるため避けるのが無難です。

サイズについては厳密なルールはありませんが、12.0mmから15.0mmの丸印が多く、認印より大きく、実印より小さいサイズで作るのが一般的です。しかし、大きさやデザインなど金融機関によって独自のルールがある場合もありますので、登録する金融機関に問い合わせるのが確実です。

Q2. 銀行印をなくした場合、どうすれば良いですか?

紛失した、あるいは盗まれたと気づいたら即座に登録している金融機関に連絡しましょう。銀行印を使った入出金や取引が停止されるので、万が一、他人が銀行印を取得しても資産は守られます。後日、新しい印鑑を再登録すればまた利用することができるようになります。もし紛失した印鑑が出てきた場合、本人確認のうえ再登録すれば引き続き同じ印鑑を使うことができます。

Q3. 銀行印の印影を悪用されるとどうなりますか?

銀行印の悪用は、現物を紛失したり盗難された場合だけでなく、押印したあとの紙に写った朱肉の跡(印影)をもとに印鑑を複製されるという手口もあります。

悪用されると、勝手に口座からお金が引き出されてしまったり、他の口座へ振り込まれてしまうなどの被害に遭う可能性が高くなります。保管方法に気を付けるとともに、銀行印を認印と間違えて使用するなど、不必要に印影を出回らせないように注意しましょう。

Q4. 銀行印と実印を兼用できますか?

ルール上は問題ありませんが、銀行印と実印の兼用にはリスクが伴います。銀行印と実印は、どちらも重要性の高い印鑑です。確かに2本を1本で兼ねることができれば、管理もしやすく費用も1本分で済みます。

しかし、銀行印と実印は、重要だからこそ分けたほうがよいでしょう。例えば、金融機関の窓口でお金をおろす際に、実印と兼用している銀行印を持ち出したとします。印鑑自体は1本ですが、2本持ち出しているのと同じことになります。

もし、その状態で盗難にあったり紛失してしまったら、2本分を失くしてしまうのと同じことです。口座のお金が引き出されるだけでなく、実印として悪用されてしまえば勝手に借金の連帯保証人にされてしまったり、不動産を購入・売却されてしまったりする恐れもあります。銀行印と実印を兼用して登録している方は、分けて登録することをおすすめします。

Q5. すべての銀行で同じ銀行印を使っても大丈夫ですか?

例えば、A銀行とB銀行で口座を開設する場合、銀行印を変えるべきか悩むところです。結論としては、すべての銀行で同じ銀行印を使用しても問題はありません。「銀行印」として1本持っていれば、どの銀行でどの印鑑を登録したか、間違える心配もなくなります。一方、リスク分散として金融機関ごとに別々の銀行印を用意する方法もあります。

Q6. どの印鑑を登録したか忘れてしまいました。どうすれば良いですか?

通常、銀行の窓口で確認できます。その際、心当たりのある印鑑と、キャッシュカードまたは通帳、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどの身分証明書を持参しましょう。詳しくは各金融機関にお問い合わせください。

Q7. 銀行印は旧姓のままでも大丈夫ですか?

結婚して姓が変わっても、旧姓の印鑑をそのまま使用することができます。しかし、本人確認を必要とする手続きなどでは、取引ができない可能性もあるので注意が必要です。

おすすめ記事:作成不要!無料で使える電子印鑑とは

参考:

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