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アンラーニングとは - 女性史月間に考える、偏見を打ち破る学びほぐし

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アンラーニング(Unlearning)とは、これまでの体験や知識、価値観を意識的に棄て去り、新たに学び直すことを意味します。ドキュサイン・ジャパンでは、女性史月間を記念し、思い込みや偏見、固定観念といったバイアスを壊すために、どのように「アンラーニング」できるかについて考えるイベントを開催しました。

ja-JP
Break the bias International Women's Day 2022

3月8日の国際女性デーを皮切りに、今月はジェンダー平等や女性の権利向上について考える女性史月間です。ドキュサインでは、ERG(社員リソースグループ)のひとつ「Docusign Women」が中心となり、世界各国でさまざまな社内イベントを開催しています。

日本では、3月29日(火)、株式会社HackCampでカルチャーリードを務める菊井深雪さんとバルス株式会社 COO の佐藤香里さんをゲストにお招きし、弊社シニアHRビジネスパートナーの磯沼真理子とともに、 #BreakTheBias をテーマにパネルディスカッションを行いました。

#BreakTheBias は2022年の国際女性デーのテーマであり、公式サイト(英語)では以下のように説明されています。

男女平等な世界を想像してみてください。 偏見や固定観念、差別のない世界。 多様で、公平で、包括的な世界。 違いが評価され、称えられる世界。 私たちは共に、女性の平等を実現することができます。 皆で力を合わせれば、バイアスを打ち破ることができるのです。

今回のイベントでは、社員一人一人が気づき、考え、そして行動に移せるよう、思い込みや偏見、固定観念といったバイアスを壊す(#BreakTheBias)ために、どのように「アンラーニング」できるかについて、パネリストの皆さんの経験や考えを共有いただきました。その中から、アンラーニングを実践し、より良い企業文化を形成・醸成していくためのヒントとなるメッセージを紹介します。

アンラーニング(Unlearning)とは・・・これまでの体験や知識、価値観を意識的に棄て去り、新たに学び直すこと。日本語では「学習棄却」「学びほぐし」と訳されます。

株式会社HackCamp カルチャーリード 菊井深雪さん

弊社では、コミュニケーションコードを作成し、コミュニケーションを取る上での心構えを言語化しました。例えば、「フィードバックは贈り物として送り、贈り物として受け取ろう」という約束があります。これを定めることで、チームメンバーはそれまで発言しにくかったことでも勇気をだして言えるようになり、受け取る側も、そこに反感を感じたり弁明することに終始するのではなく、自身やチームに有益なアドバイスであると真摯に受け止め、改善する方法を一緒に考えるようになりました。この率直なフィードバックを大切にする文化は、あらゆる組織が共通して意識するべき、アンラーニングの源泉であると考えています。

バルス株式会社 COO 佐藤香里さん

アンラーニングには勇気がいります。それは、私たちの多くが過去の成功体験を糧に成長しているので、それを崩してしまうことに恐怖を感じるからです。アンラーニングとは、過去の成功体験から離れて新たに学び直すことですが、実践するのは言葉以上に難しいものです。そのため、アンラーニングによる気づきが(他者から)肯定されたり、UnlearningをLearnする、つまり学び直しの成功体験を積むことで、その価値を理解し、習得していくものだと思っています。アンラーニングは一からやり直すことではなく、今ある成功体験を一度見直し、それが果たして「最短」で「最大」の効果を生み出すのか模索していくことです。組織内で浸透させていくためには、アンラーニングの価値を根気強くコミュニケーションしていくことが重要です。

ドキュサイン・ジャパン株式会社 シニアHRビジネスパートナー 磯沼真理子

「変化」は上層部からスタートする、つまり経営陣が一致団結して変化を導いていくことが一番効果的だと考えています。例えば、働く誰もが自分の意見を自信をもって発言できる環境への「変化」です。しかし、これは上層部だけの問題ではなく、社員一人一人が「変化」を体現していく必要があります。社内の関係各所と連携して、定期的に社員向けのイベントや研修会を開催し、価値観を根付かせるとともに、採用活動から始まり、従業員同士のやり取り、会議での決定事項、社内制度まで、カルチャー醸成の軸となる価値が体現されているのかを、日常的に確認し合うことが大切です。

こうして他社が簡単に真似できない企業文化を形成・醸成させていくことが、組織としての、なによりの競争優位性につながっていき、組織の存続はもちろんのこと、誰もが働きたい企業文化を強みとする組織への「変化」となって現れると思います。

参加者からは「これまでとは違う角度から物事を考えてみようと思う」「今回のようなイベントを通じて企業文化が形成され、その結果、ビジネスへの貢献にも繋がることが理解できた」などの感想がありました。また、アジア太平洋および日本の経営陣による安心して働ける環境づくりへのコミットメントを受けて、「部署や役職にとらわれず、送り手としても、受け手としてもフィードバックを大事にしていきたいと思う」といったコメントもありました。

ドキュサインでは、より良い企業文化を作っていくために、今後もイベントや研修などの活動を継続的に行なっていきます。

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