Docusign CLMがもたらす449%のROI：Forrester Total Economic Impact（TEI：総経済効果）調査

調査結果のハイライト：

• Docusign CLM の Total Economic Impact™ （TEI：総経済効果）調査は、複合組織が Docusign CLM の導入によって449%のROI（投資利益率）を得たと推定しています。

• 顧客へのインタビューによると、Docusign CLM は新規の販売契約書の作成にかかる時間を10分の1にまで短縮しました。

• 調達部門は、ベンダー契約の取引条件の調査にかかる人件費が80％減少したと報告しています。

• Docusign CLM の顧客は、エラーが85%削減され、大幅な効率化を実現し、収益の加速による利益の増加、契約の質が向上したことによるリスクの低減を報告しています。

• CLMプラットフォームは、従業員と顧客の契約業務を簡素化します。契約プロセスにおける課題を解決することで、時間を節約し、より良い体験を提供します。

Docusign CLM を導入した企業が実際にどのようなメリットを享受しているのかをより深く理解するため、ドキュサインは Forrester Consulting（以下、Forrester）に委託し、Docusign CLM がもたらす幅広い影響について分析しました。

本記事では、2024年版 Docusign CLM の Total Economic Impact™ （TEI：総経済効果）調査の概要を解説します。なお、調査レポートの全文（英語）はこちらからダウンロードいただけます。

契約プロセスの改善を通じて組織を変革

Forrester がインタビューしたチームは、Docusign CLM を導入する以前、契約プロセスの各ステップをつなぐツールを利用していませんでした。 分断されたそれぞれのシステムで作業（しかも、手作業）を行なっていたため、非効率性や人的エラー、不適切なバージョン管理、可視性の低さといった課題に直面していました。 契約が不必要なリスクにさらされたり、契約更新日を見逃したりすることもありました。 また、契約毎に異なる基本条件で合意していたため、作業が下流に進むにつれて別の問題も発生していました。

組織レベルでは、こうしたフラストレーションにより運用コストが増加し、契約の価値が下がり、さらには新規契約の収益化に遅延が生じていました。従業員は複数のシステムから情報を集めて手作業でレポートを作成していたので、時間の浪費にもつながっていました。また、保管方法が不適切だったために、一部の契約書が紛失してしまうこともありました。

Forrester の調査によると、インタビュー対象者は「Docusign CLM への投資後、契約管理プロセス全体にわたって、効率性、透明性、コンプライアンスが大幅に改善した」と報告しています。契約プロセスが大幅にスピードアップし、契約締結までの時間が短縮し、過去のデータを利用してベンダーとの交渉を改善し、より有利な条件で契約できるようになりました。

さらに、先進的な顧客は、Docusign CLM+ のAI機能を使用して、データに基づく洞察を明らかにし、より多くの情報に基づいて意思決定を行っています。また、CLM+ がエラーを検出して修正することで、コスト削減やコンプライアンス強化につながった事例もあります。

契約の改善で定量的なコスト削減を実現

Docusign CLM の採用により、契約プロセスの効率化と契約の品質向上という両面で改善が見られました。これらの相乗効果により、数百万ドルの節約が可能になります。以下、複合組織が実際に経験したメリットの一部を紹介します。

• 契約業務にかかる時間の短縮：契約プロセスを一元化、標準化、自動化することで、Docusign CLM の顧客は、契約のはじめから終わりまで、契約スピードを大幅に向上させました。例えば、契約書の作成にかかる時間を10分の1にまで短縮しました。これにより、従業員は時間をより効果的に使うことができ、処理できる契約件数を増やすことができます。

• 収益の加速：契約によって利益を増やす最も簡単な方法のひとつは、契約手続きをより早く完了し、いち早く収益を得ることです。より多くの契約を締結し、各契約にかかる時間を短縮すれば、全体的な効果として、収益を「今日」得ることができ、収益計上が「明日」にずれ込むことが少なくなります。

• リスクの軽減：契約データがセキュリティレベルの異なる複数の場所に保管されている場合、データの消失や意図しない漏洩のリスクが高まります。CLM は契約データを一元化されたシステムに集約し、データの相互関係をより明確に把握することができます。これは、契約データの一貫性、正確性、セキュリティを向上させる簡単な方法です。

• 契約の価値を最大化：契約書の不備や債務不履行によって、本来得られるはずの利益が減ってしまう可能性があります。CLM は、契約条件の均一化、データ入力の自動化によるエラーの軽減、可視性の向上による意思決定の改善など、さまざまな方法で契約から最大限の収益を得られるようにします。

従業員と顧客にとってより良い契約プロセスへ

Forrester は、組織に与える金銭的な影響に加えて、Docusign CLM がどのように顧客に価値をもたらしたのかについても明らかにしています。調査結果を通じて一貫しているテーマは、CLM のテクノロジーとプロセスをつなげる能力が、関係者全員にとってよりシンプルな契約体験につながるということです。そのシンプルさは、日常的に契約業務を行う人々に絶大な効果をもたらします。

例えば、CLM を他の中核となるビジネス・システムと統合することで、契約書を作成する際、新規契約に関するデータの検索や入力にかかる時間を節約することができます。契約書への署名が終わり、すべての手続きが完了すると、データは CRM や他のシステムに転送され、債務が履行されます。

CLM はまた、契約プロセスの可視化に大きな力を発揮します。すべての契約ステップが単一のプラットフォーム上で一元的に行われるため、適切な権限を持っている人であれば誰でも、契約ライフサイクルのあらゆる段階のステータスを確認できます。これは、取引がいつ終了し、いつ正式に金銭が授受されるかについての正確な詳細を必要とする調達部門や経理部門にとって、特に有用です。

Forrester がインタビューした CLMユーザーの何人かは、契約書のやり取りの簡素化による顧客体験の改善についても言及しています。CLM は、手作業による契約ステップを自動化し、その効率性は顧客に対して直接的な影響を与えます。見積書の作成と承認が迅速に行えるほか、情報が自動入力されることで、事務処理の手間を減らすことができます。顧客の時間を無駄にせず、利便性の向上に努めていることを示すための最適な方法の一つであるといえます。

最新の契約ライフサイクル管理（CLM）ソリューションが与える影響、および Docusign CLM の効果をまとめたレポート（英語）をご希望の方は、こちらからダウンロードしてください。

^{*本記事は「Forrester Total Economic Impact Study Found a 449% ROI for Docusign CLM」の抄訳になり、日本向けに一部加筆修正しています。}