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電子印鑑が創るハンコの未来

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脱ハンコが叫ばれている昨今、元々は効率化のためにハンコが世間一般に普及したということをご存知ですか?今の時代、果たしてハンコは必要なのか?電子印鑑は従来のハンコに代わることができるのか?ハンコの歴史や背景、押印の意味と共に「ハンコの未来」を考えてみましょう。

    • ハンコってそもそも何?
    • ハンコの未来

    目次

    突然ですが、皆さんはハンコをいくつ持っていますか?

    とある週末、衣替えも兼ねて大掃除をすることに。すると、使っていないハンコが3つも出てきました。全て100円ショップで買ったものです。ハンコを忘れたがために書類の提出ができず、慌てて近くの店で買ったもので、こういう時にハンコの必要性に疑問を感じてしまいます。

    一体いくつハンコがあるのだろうか?

    そんな疑問から大掃除がてら家にあるハンコを探してみることにしました。

    まずは、実印と銀行印がそれぞれ1つずつ。これは紛失しないよう金庫にしまっています。友人からお土産でもらった、くいだおれ太郎のネームスタンプは玄関に。荷物を受け取る際に使っています。スマホでサインするのが一般的になってきましたが、このご時世、(スマホやボールペンに比べて)接触が少ないハンコは意外に重宝します。中学校の卒業記念でもらった印鑑もあります。皆さんは、卒業の記念品として印鑑をもらいませんでしたか?初めて自分専用のハンコを持った時、大人になった「しるし」をもらったような、そんな思い出が蘇ります。

    ということで、所持しているハンコの数は合計7本でした。

    余談ですが、会社を設立する際には、設立登記に必要な「実印(代表者印)」、銀行等の金融機関の法人口座を開設するための「銀行印」、契約書や請求書など対外的な社印として使用する「角印」の3つが一般的に必要と言われています。その他に、個々の従業員が使用する「認印(仕事印)」や「部署印」、社外秘、承認、至急などの「ビジネス印」などもあり、1社あたりで所有している印鑑の数は一体いくつになるのでしょうか。

    おすすめ記事:「実印」と「認印」の違いとは?知っておきたいハンコのQ&A

    ハンコってそもそも何?

    こんなに多くのハンコは本当に必要なのか?その答えは、ハンコの歴史や使用背景、押印の意味を知ることで見えてくるかもしれません。

    ハンコの歴史は「日本のハンコはこんなに面白い!印鑑トリビア」で紹介しましたが、近代史において世間一般でハンコが使われてるようになったのは、明治4年(1871年)に太政官布告第456号「諸品売買取引心得方定書」によって実印制度が定められたことが契機である、と言われています。当時、印鑑かサインか、という論争もあったそうですが、識字率が低かったことや事務の繁雑さ、そしてハンコの簡便性を考慮して印鑑が採用されたそうです。

    脱ハンコが叫ばれている昨今、元々は効率化のためにハンコが広く使われるようになったというのは、とても興味深いですよね。

    それでは、ハンコを押すこと自体にはどのような意味があるのでしょうか。

    実は、形式的に押印している場面は数多くあります。ハンコを押すのが慣習である、印影があった方が見栄えがいい、といった理由からです。

    一方で、本人確認や契約書へのサインの代わりにハンコが使われることがあります。そもそもハンコを押すという行為は「合意」を意味します。他国ではその合意の印として署名を取り入れていますが、署名に慣れていない日本人にとって、やはりハンコの手軽さは魅力的です。また、今まで押印していたところ、いきなり署名に切り替えることに違和感を感じる人も多いかもしてません。

    中国の龍のデザイン印鑑

    ハンコ文化には「ハンコを押す」という行為だけではなく、他にも様々な要素があるのではないでしょうか。印鑑職人が手彫りした芸術性の高いハンコや親から子へ受け継がれたハンコなど、ハンコ自体に思い入れがあったり、作る人の想いや歴史が詰まっているものもあります。一時期、香港旅行のお土産として水晶や翡翠などにデザインしてもらうオーダーメイドのハンコが流行った時期もありました。

    こうやって考えてみると、単に「ハンコを排除すればいい」というだけの問題ではないのかもしれません。

    ハンコの未来

    ハンコが必須ではない場面が多くあることは事実です。そういったケースでは、その必要性をもう一度考えてみるべきかもしれません。

    意思表示の手段として押印が必要な場合は、物理的なハンコと電子印鑑をうまく使い分けることが重要になってくるのではないでしょうか。

    現状、各種届出などハンコが必要なケースはありますが、必ずしも紙の書類が必要でない時や署名捺印する相手が遠隔地にいる時、社内稟議など複数人からの押印が必要な時など、電子署名電子印鑑を利用することで、ペーパーレス化、コスト削減、業務の効率化が期待できます。また、デジタルトランスフォーメーションやBCP(事業継続計画)といった観点からも有効です。

    ドキュサインお辞儀ハンコ

    ドキュサインはシヤチハタ社と提携しており、オンライン上で簡単に押印することができます(日本の商習慣に合わせてお辞儀ハンコにも対応しています!)。また、すでに持っているハンコ、例えば特注したハンコやお気に入りのハンコをそのまま使いたい場合、ドキュサインなら印影イメージを電子データとしてアップロードして、電子印鑑として使うことができます。

    電子印鑑は安全なの?という声も聞かれますが、ドキュサインで文書の署名捺印が完了すると完了証明書が発行されます。これには、差出人と署名者の情報が記録されており、ドキュサインのクラウドからダウンロードしたタイミングで合意した電子文書および完了証明書に改ざん防止シールが施されます。

    また、世界標準のセキュリティと高可用性を持って運用されているクラウドサービスなので、インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも電子的に署名捺印することが可能です。ハンコのために出社する必要もありませんし、ハンコを持ちわせていない時でも問題ありません。

    時代は常に変化し、どんどん便利な世の中になっていって欲しいものです。契約書の電子化が進んでいく過程で、ハンコのあり方も変わっていくことでしょう。

    脱ハンコではなく、ハンコの未来ー。ドキュサインはハンコ文化に寄り添いながら、テクノロジーの力で新しいハンコの価値を創造していければと考えています。

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    参考:

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