Docusign 2022 リリース3の発表
Docusign 2022 リリース3には、署名体験を向上する「エラスティック署名機能」をはじめとした新機能や、Docusign eSignature(ドキュサインの電子署名)とMicrosoft Power Automate 、TeamsおよびSharePointとの連携強化などが含まれています。
本日発表の Docusign 2022 リリース 3 には、企業や組織が新しい生活様式や働き方を実現するために役立つ、さまざまな便利な新機能が含まれています。
以下、今回のリリースに含まれる機能を紹介します。
Docusign eSignature の新しい機能および連携
Docusign eSignature(ドキュサインの電子署名)は、従来の紙ベースのプロセスと比べて手間が少なく、低コストで、より安全に利用でき、実質的にどこにいてもビジネスを行うことができます。新たに追加された機能により、署名ワークフローの効率化を図り、皆さまがすでにお使いのアプリケーションで埋め込み方式の署名を可能にし、安全性に優れた本人確認プロセスを確保することができます。
署名体験の向上
エラスティック署名機能:本機能により、パーソナライズされた署名体験を迅速かつシームレスに提供できるようになります。Web サイトやモバイルアプリ上で、完全にカスタマイズ可能なユーザーインターフェースを提供し、条件付きロジックに基づいたコンテンツの表示が可能になり、署名者はボタンをクリックするだけで署名を完了できます。デジタルファーストの署名体験を提供することで、成約率(完了率)の向上が期待できます。本機能は、Enterprise Pro で11月中の提供を予定しています。
マイクロソフト・アプリケーション内のワークフローを自動化・効率化
Docusign eSignature と Power Automate 連携を強化:あらかじめデータが入力されたエンベロープを自動的に起動し、(署名を取得するために)送信できるようになります。外部イベントに基づいてドキュサインのトランザクションを作成する場合でも、エンベロープのステータス変更に基づいて下流工程を開始させる場合でも、合意・契約にまつわる作業をノーコードで、つまりクリックだけで Microsoft Power Automate と連携させることが可能です。11月中に提供開始。
Docusign eSignature と Teams 連携を強化:Teams 内で、文書の送信および署名を行えるようになります。これまでは、送信/署名ワークフローを完了させるためには、ユーザーは一度 Teams を離れてドキュサインのプラットフォームに移動する必要がありましたが、もうその煩わしさはなくなります。11月中に提供開始。
Docusign eSignature と SharePoint 連携を強化:SharePoint のリストから署名フィールドにデータを事前入力したり、署名が完了したエンベロープから SharePoint のリストにデータを書き込んだりできるようになります。今回の機能強化により、文書の保管・管理を契約ワークフローに直接つなぐことができます。11月中に提供開始。
署名者および公証人の本人確認を強化
Docusign ID Verification の機能強化:イギリスおよびフランスに拠点を置く署名者は、銀行IDおよびeID(電子身分証明証)を使った新しい方法で本人であることを証明し、高度電子署名(Advanced Electronic Signatures/AES)の本人確認の要件を満たしたオンライン認証を迅速かつ安全に行えるようになります。本機能は、すでに提供を開始しています。
Docusign Notary の電子証明書:公証人が取引に関する公正証書に添付するための電子証明書を提供します。この電子証明書は、米国のすべての州における電子証明書の要件を満たしています。これにより公証人は、第三者機関を利用するよりも早く証明書を取得でき、同時に、証明書の発行手数料を節約することができます。本機能は、12月中の提供開始を予定しています(米国のみ)。
オールインワンのソリューションで不動産取引を簡素化
Docusign eSignature for Real Estate の機能強化:不動産業者は、事前に配置されたフィールドと自動入力機能を備えた最新の協会フォームにアクセスし、書類の準備、署名、整理を一箇所で迅速に行うことができます。これにより、時間の節約および取引の迅速化が期待できます。11月中に提供開始予定(米国のみ)。
患者および医療スタッフの利便性向上
患者フォームの専用フィールド:保険医療機関やライフサイエンス関連企業におけるフォーム入力や書類作成に関する利便性を向上します(HL7 FHIR R4標準)。この機能強化によって、あるエンベロープが完了すると、そこで提供された患者の基本データが次回以降のフォームに自動的に事前入力されるため、患者が繰り返し同じ情報を入力する必要がなくなります。また、スタッフの作業も合理化され、保険医療・ライフサイエンス業界専用のカスタムフィールドを使用して、より迅速かつ容易に新しいテンプレートを作成できるようになります。本機能は、Business Pro および Enterprise Pro で11月中の提供を予定しています(米国のみ)。
Docusign CLM の新しい機能および連携
契約プロセスと、契約ライフサイクル管理、文書生成のテクノロジーを連携することで、契約ライフサイクル全体をシームレスにつなぎ、さらなる自動化・効率化が期待できます。今回リリースされた Docusign CLM の新しい機能は、お客様の利便性や報告能力、可視性を高めるために設計されています。なお、日本語版の Docusign CLM および Docusign CLM Essentials の提供開始時期は未定です。
内部レビューと分析ワークフローの迅速化
Docusign CLM Essentials 文書レビュー機能:文書レビュー機能は、ユーザーの利便性を向上し、より迅速な社内レビューを可能にします。直感的に使用できるインターフェースを提供し、デスクトップとモバイルのどちらにも最適化されます。また、視覚障害のあるユーザーがキーボードを使って操作したり、デバイスのスクリーンリーダーを使って文書内のテキストやアクション、コメントを音声で読み上げるなど、アクセシビリティも向上しています。本機能は、12月上旬の提供を予定しています。
Docusign CLM Essentials プロセスレポート機能:管理者はワークフロー・プロセスの効率性を分析し、ボトルネックを素早く特定することができます。レポートデータによって、ワークフローとその中の各ステップが完了するまでに要した時間がわかるので、管理者は必要に応じて改善を行うことができます。また、個人レベルでの作業遅延を認識できるため、迅速な対応と解決を図ることができます。本機能は、12月上旬の提供を予定しています。
契約の可視性を向上
Docusign CLM 自動更新レポート機能:契約更新の種類や通知期間の確認に関するプロセスを改善し、契約の終了または自動更新の手続きを始めるタイミングを決定するのに役立ちます。本機能は、契約終了日(自動更新前に契約を終了できる最終期限)、更新日、契約満了日といった項目の可視性を高めることで、自動更新をより正確に把握できるよう支援します。本機能は、11月中に提供開始予定です。
Docusign 2022 リリース 3 に関する詳しい情報は、 リリースノートをご覧ください。
※本ブログはドキュサイン本社が2022年11月2日(現地時間)に公開した「Announcing the Docusign 2022 Release 3」の抄訳となり、一部日本向けに加筆修正しています。