Recipient Connectの紹介
Docusign Connect は、リアルタイムでエンベロープのデータ更新をリスナーアプリケーションに送信する Webhook プッシュサービスです。本記事では、Recipient Connect にスポットを当て、その仕組みについて紹介します。
過去 10 年以上にわたり、Docusign Connect は Webhook を使用して組織のニーズに合わせたレポートやワークフローを動かすための送信者側アプリケーションを構築することで、何十万ものお客様のトランザクションを自動化する支援を行なってきました。
ドキュサインのプラットフォームを利用するユーザーが増えるにつれて、企業は、顧客・パートナーを問わず、他の組織と協力してエンベロープを送信するようになってきています。それに伴い、受信した契約文書を自動化して管理する必要がでてきました。たとえば、受信者として署名した後、自動的に文書を保存するなどです。
Docusign Connect とは?
Docusign Connect は、リアルタイムでエンベロープのデータ更新をリスナーアプリケーションに送信する Webhook プッシュサービスです。Connect を使用すると、顧客はエンベロープ、ドキュメント、完了証明書、メタデータ、ドキュメント データを自動的にプッシュして、Salesforce、OneDrive、自社製ツールなどのバックエンドシステムに保存できます。お客様は、それぞれが異なるイベントまたはユーザーを持つ複数の接続設定を作成し、それらの構成を監視するリスナーを設定できますが、これまでは送信者に限定されていました。
Recipient Connect はどのように適用されますか?
Recipient Connect は同じタイプのプッシュサービスを提供しますが、プッシュイベントは受信エンベロープのイベントによってトリガーされます。つまり、顧客が送信者ではないトランザクションのエンベロープイベントが含まれます。これは、アカウント内の受信者イベント (署名者またはカーボンコピー) に対してイベントがプッシュされることを意味し、お客様がそれらのエンベロープのドキュメントとデータを取得して保存できるようにします。
これにより、お客様とパートナーがこの新しいサービス上でアプリケーションを構築するための、まったく新しい署名者側のエコシステムを構築することができます。
Recipient Connect を使用することで、次のことが可能になります。
従業員が署名者またはカーボンコピー(CC)受信者であるかどうかに関係なく、従業員が受け取ったエンベロープでイベント通知を生成します。
受信したエンベロープの大量のポーリングの必要性を排除します。これにより、コストのかかる API 呼び出しが不要となり、リソースの制限が緩和されます。
受信イベントステータスとエンベロープデータの詳細からワークフローを自動化して、内部プロセスを開始し、受信エンベロープを監視し、ドキュメントをアーカイブします。
以下、始めから終わりまでのプロセスを示す図になります。この例では、受信者側の組織は Recipient Connect を使用して、社内のユーザーにドキュサインのエンベロープが送信された際にアプリケーションに通知します。
複数の Webhook のアプローチによって、ビジネスプロセスをより効率化できるようになります。Recipient Connect は、ドキュサインのトランザクションの残りの半分 (署名者/CC) をすべて可視化することができます。送信者に加えて受信者向けの Connect を使用してアプリケーションを強化することで、署名者側の無限の可能性を秘めた継続的なデータ同期が可能になります。
より具体的な Recipient Connect の説明および検証方法は、『Recipient Connectの使い方』をご覧ください。
追加のリソース
*本ブログは「Introducing Recipient Connect」の抄訳で、日本向けに一部加筆修正しています。